平屋住宅と土地探し

将来のリフォーム費用の節約効果を考えたときに平屋住宅は魅力的です。
二階建ての一戸建ては、土地を有効活用するのに最適ですが、屋根塗装や外壁塗装を施工するには高く足場を組む必要があります。平屋住宅は、必要最小限の足場を組むだけで屋根塗装や外壁塗装を施工できるので、リフォームでの節約効果が得られます。
平屋住宅を新築するときに覚えておきたいのが、間取りの柔軟性です。将来的に間取りを変更しやすいように、壁を撤去しても建物が弱くならないように設計しておくと良いでしょう。
注文住宅は、どのような構造で耐震性を確保するのか柔軟に設計できるのもメリットになっています。壁材にも強度を備えさせる設計もできますし、柱と梁だけで強度を備えさせる設計もできます。

建物の強度を支えるのが土地です。どのような土地を選ぶのかによって、耐震性能が発揮されるかも変化してきます。注文住宅の工務店は、新築する一戸建ての性能が充分に発揮される土地なのかを調査してくれます。
地盤調査や地盤改良工事の施工など、一般的な方法もありますが、注文住宅の工務店ならではの工夫もあります。土の入れ替え工事です。湿地帯や雑草繁殖地の土地は、土を入れ替えることで、慢性的な湿気を除去し、雑草や野草の種と根を除去できます。土の入れ替え工事が可能であれば、どのような自然環境の土地であっても、快適に暮らせて清潔な敷地に整備できます。土の入れ替え工事は、リフォームでは困難なので、一戸建ての新築にタイミングを合わせるのが効果的です。
平屋住宅は地面に近い住まいと言えますから、敷地の土の状態が普段の生活にも大きく影響してきます。湿地のままの土が多く残されていると、晴れているのに洗濯物が乾燥しにくくなったり、窓を開けて換気をすると湿った空気が入ってきて住まいの湿度が高くなってしまうなどの弊害となって現れます。

注文住宅の工務店の多くは、地域に根ざして営業を展開していますから、現在の住宅地が昔はどのような環境だったのか熟知している場合も多いです。営業年数が長ければ、地域の情報も引き継がれています。何世代かにわたって営業し続けている注文住宅の工務店ならば、これから新築する土地の昔の情報を参照しながら、快適に暮らせるように土地の改良を提案してくれます。
土地の改良工事は決して安い工事ではありませんが、結果的に湿気による被害を抑制できるなど、長期的な視野ではメリットが得られます。説明してもらいながら検討すると良いでしょう。